三次元測定受託サービス

多彩なプローブシステムと、サイズバリエーションを拡充。
俊敏性と重厚感の両立をイメージした、革新のデザインを施し 堅牢性を極めました

・CONTURAは RDS/aktiv/direct の3タイプをラインナップして、4つのプローブの中から選定可能
・ACCURAのDNAを惜しみなく投入したサイズバリエーションの拡充従来のX700/Z600、X1000/Z600に加えて、X900/Z800、X1200/Z1000をラインアップ
・aktivシリーズではnavigator機能を標準装備
・測定精度はCAA補正により安定した高精度を実現

●最高性能機種のCONTURA altiv は、測定精度 MPEE = 1.5+L/350 μm を達成
●2 軸回転プローブヘッドのRDSタイプには、VAST XXTを搭載し、首振りスキャニング測定が可能
●ガイドを四方向から包む構造のエアベアリングによって高速・高加速度駆動時の剛性と安定性を実現
●X 軸・Z 軸ガイドには剛性に優れ、温度変化や湿度などの環境に対し安定性が高いセラミックスを採用(Z600 サイズ)
Z800/1000 サイズには、ACCURAプラットフォームと同様にCARAT 素材を採用

CONTURA シリーズは、電子プローブセンサのバリエーションにより、3 タイプをラインナップしています。用途に応じた機種サイズとプローブシステムの選定ができます。

CONTURA RDS  測定精度: MPEE =1.7+L/350 μm(型式7/7/6、7/10/6 仕様時)

RDSタイプは、二軸回転式プローブヘッドとスキャニングプローブVAST XXT TL3とを組合わせ、様々な方向での高精度スキャニング測定が可能です。また、オプションの画像センサやラインレーザセンサなどの非接触センサを追加することが可能です。

CONTURA RDS
CONTURA RDS

 

●± 180°の回転軸でどんな位置の測定も可能にします。RDS の2 つの回転軸は水平方向、垂直方向ともに± 180°回転します。水平方向の回転があることによって、測定範囲を最大限に活用することが可能です。一般的な回転ヘッドでは、水平方向に± 180°、垂直方向に0 ~ 105°しか回転しないので測定範囲も限られていました。
●RDS はカールツァイス独自の技術で、信頼性と正確性を実現しました。その特長の一つ「2.5°ピッチの位置決めポジション」で深穴測定にも対応しています。RDS は割り出し角度2.5°ピッチで20,736 ヶ所(合計144×144 = 20,736 通り)での位置決めポジションを実現。深穴でもシャフトが干渉することなく測定が可能です。
●一般的な回転ヘッドでは、割り出し角度が7.5°ピッチ、位置決めが720 ヶ所のみで、測定穴内でシャフト干渉の可能性が高くなります。

CONTURA RDS

●VAST XXT は± 3 mmという広い移動範囲を持つことから衝突によるダメージを防ぎます。また、低測定力40 ~ 130 mNでのスキャニング測定が可能です。低測定力のため直径φ0.3 mmの小径スタイラスまで対応可能です。
●スタイラス交換皿は、直径φ25 mm にすることにより、ねじれに対し剛性をアップさせました。これによって高い繰返し再現性を実現します。
●回転プローブヘッドRDS に搭載することで、様々な方向での高精度スキャニング測定を可能にします。
●TL2(交換皿)で最大スタイラス長さ250 mm に対応しています。

CONTURA aktiv 測定精度: MPEE =1.5+L/350 μm(型式7/7/6、7/10/6 仕様時)

aktivタイプはnavigator 機能に対応したアクティブスキャニングプローブVAST XT gold に加えて、回転機構(15°ピッチ) を搭載したVAST XTR gold の選択も可能です。

測定力をコントロールできる唯一無二のアクティブスキャニング測定

測定機における実力精度を判断する場合、実ワークにおける測定時の誤差発生要因(不確かさ)として、ワークのスキャニング時に発生するスタイラスによるたわみの影響を考慮する必要があります。たわみは、①スタイラス自体の剛性によるもの、②スキャニング時のワーク面へのベクトル変化によるもの、③スタイラスとプローブヘッドとのアンバランスによるものに分けられ各々が単独または複合的に発生し誤差になります。アクティブスキャニングだけがすべてのたわみ誤差を排除できる唯一無二の方法です。

navigator 機能は、従来の各種補正(各軸真直度、直交度、スタイラスたわみなど)に加え、測定移動時に変化する力(加速度)によるスタイラス及び測定機の変形までもリアルタイムに補正を行います。これにより、高速スキャニング精度が飛躍的に向上し、測定時間の大幅な短縮が可能になります。

CONTURA direkt

CONTURA direktdirektタイプは、スキャニングプローブVAST XXT TL3をZ 軸先端に直接取り付けたタイプです。エントリーモデルにDuraMax がありますが、ONTURA は測定ワークサイズに余裕があり多様なワークに対応できるスキャニング測定機です。

CONTURA direkt
direktタイプにはVAST XXT 対応のスタイラス自動交換システム
(MSR mini 含む)を標準装備

仕様

外観図 寸法表 CONTURA


三次元座標測定機RDS-CAA

あらゆる測定を高次元で調和させるための全方向回転ヘッドRDS。

あらゆる測定を高次元で調和させるための全方向回転ヘッドRDS。

RDS が測定に使用できる姿勢は20,736 通りのポジションがあります。測定時に使用したい姿勢毎に校正作業をする必要がありますが、この機能は指定された12 ポジションでの自動校正を行うだけで、20,736 ポジションの姿勢を校正することなく測定利用することができます。これは単に校正時間の大幅な短縮だけではなく、実際の運用面でも効率化が期待できます。
例えば通常最初にジョイステック手動で操作する場合、
①ワークの測定姿勢(置き方)を決定
②各測定部位に対するアプローチ姿勢(水平・垂直方向の進入角度数値)を決定
③使用したい全ての姿勢毎に校正作業とリコール登録を実施
④リコールしながらその姿勢にして測定 となります。
RDS-CAAではアプローチ毎に校正登録を行う必要はありませんので、自由に姿勢を変更しながらすぐに測定実施が可能です。もちろん結果として得られた測定姿勢は全て記憶されていますのでCNCプログラムとして有効となります。また、ストレートスタイラスだけではなく、星形や横向きのスタイラスにも対応しています。

意のままにアプローチ角度を決める

RDS-CAA 機能がもたらした「感覚的に角度を決めて直ぐに測定が出来る」唯一の機能です。
AB 軸駆動ボタンをON にした状態にして、右側のジョイステックを左右方向(X) に倒せば回転軸が駆動、前後方向(Y)に倒すとスイング軸が駆動します。任意に2 軸の角度を決定したらそのまま測定が可能です。

2.5 度ピッチの導き出し

水平・垂直方向共に、一般的な姿勢ピッチは7.5 度ですが、RDS ヘッドの姿勢ピッチは2.5 度。実際の割出角度はプローブ先端でどの程度の影響があるのでしょうか。例えば実用的なスタイラス長さ50 mmを装着した場合、2.5 度角度を振ると先端部は10 mm以下の移動で済みますが、7.5度では先端は27mm以上移動します。これでは複雑な形状のワークでは測定アプローチ途中で干渉が発生し、更に先端を曲げたスタイラスに交換する等の対策が必要となる場合があります。深穴測定等でも、スタイラスのシャフト径と先端球の大きさよってはシャフト干渉の可能性が高くなります。

VASTのDNAを汲んだ Passive Scanning VAST XXT

RDSに取付ける接触式スキャニングセンサVAST XXTは、パッシブ式センサながら可働範囲が±3 mmもあり衝突保護にも有効です。パッシブ式は接触圧の定量的制御が難しいために稼動範囲内で非常に接触圧が変化するため撓み補正誤差に不確かさを生じさせます。VAST XXT は広い稼働範囲を持ちながらも稼働範囲の測定変化が0.04 N ~ 0.13 Nという非常に低測定力かつ、僅かな変化量に抑えられる機構になっています。その結果、最小スタイラス径もφ0.3 mmが使用可能です。

VASTのDNAを汲んだ Passive Scanning VAST XXT

三次元座標測定機非接触プローブ

カールツァイスのもうひとつの歴史、それは今も尚、世界が認める光学技術の歴史。

非接触式画像プローブViSCANシステム

ViSCANはRDSヘッドに取り付ける非接触画像プローブです。
接触式プローブと同様に汎用ソフトウェアCalypsoで手動測定、およびCNC自動測定が可能です。芯出し顕微鏡のようにターゲットモニタによる任意位置でのポイント測定の他、スキャニング測定に対応しています。他のプローブシステムとの自動交換により測定部位に応じてセンサを選択でき、様々な角度で測定が可能です。柔らかい部品、スタイラスの接触ができない極小ワークや薄いワーク等、接触式では測れない場合に最適です。

非接触式画像プローブViSCANシステム

圧倒的な精度と取得点群数で、高精度非接触測定を実現。

非接触式ラインレーザープローブLineScan2システム

非接触式ラインレーザープローブLineScan2システム

LineScan2はRDSヘッドに取付けるレーザープローブです。
半導体レーザーを発振させワークの反射光を受光して測定点を大量に取得します。他のプローブシステムと自動交換により測定部位に応じてセンサを選択でき、様々な角度で測定が可能です。接触式スキャニング測定と比べると精度は劣りますが、大量の点群データを取得してリバースエンジニアリングを行いたい場合や面計測による形状測定のリードタイムを大幅に短縮することが可能です。
測定用途に応じて3つのタイプを準備しています。

非接触式ラインレーザープローブLineScan2システム